ババ抜き先生の日記

寝る前に一言

やめること、逃げること

こんにちは!

今回は一見するとマイナスな表現に聞こえる、「やめる」「逃げる」等の表現、行為について考えてみたいと思います。

相変わらず偏ってますので一つの考え方として捉えていただければと思います。


このような言葉を聞いて皆さんはどう思うでしょうか。通常はマイナスのイメージが強いと思います。
ではなぜマイナスなイメージなのでしょうか。

部活動や仕事を「やめる」
今やるべきことから「逃げる」
世代によっては根性なしの行動だ、とか情けないとか様々ご意見があると思います。そう言いたい気持ち、分からなくはないですが私は賛成することはできません。

やめること、逃げることは自分を守るための防御方法です。自分を守ることを情けない、根性なしだと言われてしまう世の中は実は非常に危険です。

例えば皆さんは、目の前でナイフを振り回してる人に対してどういう行動をとるでしょう。専門の知識を持っていたり、相手を制圧できる自信がある方は立ち向かう場合もあるでしょう。
しかしほとんどの人はナイフを振り回してる人に近づかないと思います。ナイフを振り回して周りに恐怖を与えてる人に対して自分の身を守るためにその場から立ち去ったり、助けを呼んだりするはずです。

そんなとき、外野の野次馬から「逃げるなよ、根性なし」とか、「情けないな、なんとかしろ」と言われたらどうでしょう。当然いい気分はしません。

人はそれぞれ持って生まれた才能と、生きてきた中で得た力があります。当然ですが人間が10人集まれば才能もこれまでに得た力も10通りあります。同じ方は誰一人いません。
それを自分のものさしで「情けない」などと言ってはいけません。

ある人にとっては大した問題じゃなくても、別な人にとっては自分の身を守らなければいけないくらい辛い状況だったりすることはよくあることです。

虫が苦手な人にとって、蝶やカマキリを素手で触ることは拷問です。しかし特に苦手じゃない人にとっては触ることなんか、なんともないと思います。

自分の価値観や自分の生きてきた中で築いた常識の基準で相手の行動を否定することは、自分の考えの浅さや狭さを周りに教えてるようなものだと思います。

なぜ相手はその事柄から逃げようとしてるのか、やめようとしてるのかを相手の立場にたって考えてみる。もし「やめる」「逃げる」選択肢をとってほしくないのなら、その選択肢をとらないようにするにはどうすればいいのかを考えてあげる、そのワンクッションがあってもいいのかな、と思います。

その上で解決できなかった、その選択肢をとるしか方法がないという結論になったら、それは「やめる」「逃げる」本人の自己責任です。それでどのような結果になっても自分の責任で解決してもらうしかありません。厳しい言い方ですが、どうぞご勝手にしてください、と送り出すしかありません。

しかし、いずれにしてもその人が「根性なし」とはなりません。せいぜい「適性がなかった」という程度です。否定する理由はありません。


では全く逆の視点から考えてみたいと思います。

その視点とは、今本当に辛い環境でその場から逃げ出したいと思っている方々の視点です。

私自身はそのような苦しみをほぼ経験したことがなく、あくまでも周りの知人から相談を受けた経験からの話になりますのでこれが絶対に正解だと言い切ることはできません。しかし、その中で一つの考え方として捉えてもらえると幸いです。

まず苦しい状況から抜け出す手段はただ一つ、その状況から逃げることだけです。それでこの問題は解決します。というかそれ以外でこの問題は解決しません。
さらに、その苦しみを誰かに聞いてもらったり相談したりすること、これはほぼ無意味と言っていいと思います。そもそも仮に相談する相手が過去に辛い状況にいたことがなかった場合、どういうスタンスで話を聞いたらいいか、アドバイスを送ったらいいのか、きっと悩むと思います。適当なことは言えないですし、分かってるふりもできない。時間だけが過ぎていくだけというのが現実です。

怒涛のように厳しいことを言いましたが、結局何が言いたいのかと言うと、
「全て自分の責任で選択するしかない」ということです。

ではどうやって選択していけばいいのでしょうか。
ものすごくざっくりと答えを言うとすれば、
「絶対に誰のせいにもしてはいけない」
ということです。

辛いなら逃げていいと思います。
苦しいならやめてもいいと思います。
体や心を壊してまで続けるのものはこの世には存在しません。心身の健康あっての日々の生活です。

しかし、逃げたあとで、またはやめたあとで自分に降りかかるマイナスな状況に対して誰かのせいにしてはいけません。全て自分の責任です。

だからこそ、よく考えてほしいと思います。
今自分が進もうとしてる選択肢は本当に正しいのかということを。
今は確かに苦しいかもしれません。しかし、もし目の前の苦しさから逃げたあともっと大きな苦しみが降りかかってることはないだろうか、と。
苦しさで心が追い込まれてるので、正しい判断ができなくなってるかもしれません。でも、選択をする前にもう一度だけしっかりと考えてもらいたいです。
何度も言いますが、やめることや逃げることは何も恥ではありません。何度でもやり直せばいいだけです。根性なしなんて言う方は無視しておけばいいのです。

ただし、逃げたあとにもっと大きな苦しみがくることがほぼ分かってるのであれば、わざわざ今より大きな苦しみに飛び込む必要はありません。
損得で考えたらいいと思います。

今の苦しみをとるか、そのあとに来るもっと大きな苦しみをとるか。答えは決まってます。

なぜ大した経験もない私がこんなことを何度も言うのかというと、私は転職を経験しています。
環境が苦しくてやめたわけではないのですが、自分には合わないなという安易な考えで退職した結果、その後の転職は大変苦労することになりました。

その後の苦しみのことを全く考えないままに目先のことを決めた結果、後悔をした経験があります。

仕事でも部活でもその他何でも同じことが言えると思います。

逃げることは何も悪くないから、何度でも逃げていいと思います。しかし、逃げる前に本当にそれでいいのかと自分に問いただすこと、そして決めたことには自分で責任を持つこと。誰のせいでもなく全て自分の責任だということを胸に刻むこと。

簡単そうですがなかなか言葉通りにうまくできないですよね。。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。
色々な意見があると思います。皆さんがどのように考えてるか機会があれば聞いてみたいなと思います。

ではまた☆